ソワとは、ブッシュマンの言葉で「塩」を意味し、この白く広大な世界最大の天然塩低地をうまく表現しています。雨季の間、ナタ川がソワ・パンに水を運び、パンの北部に水がたまるため、それに誘われたフラミンゴやペリカン、アヒル、コガモなどの水鳥が数多く集まります。
ソワ・パンとントウェトウェ西部は、隣国ナミビアのエトーシャや、遠くは東アフリカから渡ってくるオオフラミンゴとコフラミンゴの重要な繁殖地となっています。ブラインシュリンプやミミズ類、小型の甲殻類などがオオフラミンゴの餌となっていますが、コフラミンゴは藻を食べます。フラミンゴの餌となるこうした種類の動植物が、パンの温かい浅瀬に豊富に存在しています。
乾燥した冬季には、パンのまわりの草地で、トビやワシ、ハチクイなどの渡り鳥と一緒にオオノガンやショウノガンが見られます。
ナタ村から17km南にある民間のナタ鳥類保護区では鳥類の保護活動を行っています。
マカディカディにはほとんど岩の島はありませんが、ソワ南部には砂浜に打ち上げられたクジラのように花崗岩の島が、その白い表面に点在しています。最も有名なのはクブ島です。どの島も、この荒涼とした場所に見とれてしまうような魅力を与える、ユニークな特徴を持っています。