ボツワナの奇妙な地形の中でも、トゥリ・ブロックにあるソロモンの壁は非常に際立った存在です。この荒涼とした玄武岩の岩脈は、かつてモトロウツェ川にかかる急斜面の天然のダム壁を形成していました。両側が浸食された壁は今でも地上30mの高さを誇り、狭い峡谷の両岸を守っています。
この古い岩脈の垂直側面の幅はどこも10mほどあります。かつて、その後ろにあった大きな湖の水をせき止めていて、岩の上からは滝のように水が美しく流れ落ちていたことでしょう。この地域でモトロウツェ川の川床に沿って見つかる石英とメノウをはじめとする堆積した数多くの半貴石が、ここに湖が存在したということを物語っています。
ソロモンの壁に行くには四輪駆動車が必要ですが、砂だらけの川床に冷たい水がたまってきれいな深い水たまりができていることが多く、訪れてみる価値があります。この天然のビーチの縁に生えているアカシアの木々が十分な日陰を作ってくれるので、ピクニックにも最適です。