ボツワナは、南部アフリカ地域の中央部にある内陸の国です。西から北西にかけてはナミビアと、北はザンビアと、北東はジンバブエと、東から南にかけては南アフリカ共和国と国境を接しています。東経20~30度、南緯18~27度に位置します。国土の半分、南回帰線から北側は、熱帯に入ります。国土の大きさは日本の約1.5倍で、ケニアやフランスとほぼ同じ、約58万1730平方キロメートルです。
解釈
中央に波打つ3本の青い帯は、ボツワナの水への想いを、3つのかみ合った歯車は産業を表わしています。
下部にある雄牛の頭は畜産業を象徴し、2頭のシマウマ、モロコシの頭を支える側が農業を、象牙を支えている側がこの国の自然動物相を表しています。
モットー(標語)の「Pula」、は「(恵みの)雨よ降れ」という意味です。
国旗は5本の横縞模様です。
上下の青は雨と水を表しています。ボツワナでは水が少なく、貴重なのです。
中心の黒と白はボツワナの人種構成を表しています。
「私たちの大地」 (大意)
この気高い大地に幸いあれ、
神の力強い手から私たちに託された贈り物、
父祖から私たちに残された遺産、
この大地がいつまでも平和でありますように
(コーラス)
目覚めよ、目覚めよ!ああ、男たちよ、目覚めよ!
女たちも続いて立ち上がれ!
共に働き、つかえよう、
この大地に、この天国に
美しく、高名な、
ボツワナという名を思い出せば、
統合と調和がもたらされ、
私たちはひとつになり、平和であり続けるだろう
His Excellency Dr Mokgweetsi Eric Keabetswe Masisi, MP
ボツワナ共和国大統領
北部は熱帯気候で、年間降水量が国内最多です(500~700ミリ)。東部は半乾燥・亜熱帯気候で、年間降水量400~500ミリです。西部にはカラハリ 砂漠が広がり、国内で最も乾燥した地域です。南西端部では平均年間降水量が250ミリにも届きません。雨は11月から3月の夏季に集中し、1月と2月が最 も降雨量の多い月とされています。冬季(5~7月)には年間降水量の10パーセントほどしか降りません。10月と4月は乾期と雨期の変わり目です。
夏は昼夜にわたって非常に暑いですが、雨や雷が多く、雨が続いた後は涼しくなります。日中の気温は摂氏35度に達し、場所によってはさらに高くなります が、湿気が少ないので比較的過ごしやすいといえます。冬は乾燥して寒くなります。夜は特に冷え込み、気温が摂氏2度くらいまで下がります。特に南西部では 冷え込みが厳しく、時には氷点下を記録することもあります。
植生の大部分はサバンナに分類されますが、水生植物が密集するオカバンゴ湿地帯(北西部)や、マカディカディ・パン(塩低地)に広がる大草原(北部~中央部)、チョベ(北東端)の落葉樹林など、地域によってさまざまです。
ボツワナはアフリカ有数の野生動物の宝庫として知られ、国土の広大な部分が野生動物保護のために自然のまま残されています。ライオン、ヒョウ、チータ、ゾ ウ、キリン、シマウマ、カバ、サイ、バファロー、ハイエナ、多数のレイヨウ類、アフリカに生息するほとんどの大型哺乳類が見られます。
狩猟も一部で認められています。野生動物資源から持続的に収入を得るために野生動物の商業的管理も導入されています。ボツワナの国土の約17パーセントは国立公園や野生動物保護区として保全されています。ゾウの数は世界一で、現在13万0000頭以上が生息しています。
通貨の単位は「雨」や「あいさつ」を意味する「プラ」(Pula)です。
1プラは100テベ(Thebe)です。10プラ、20プラ、50プラ、100プラ、200プラの紙幣があります。
ボツワナの観光の中心地は、都市から遠く離れていて、銀行業務がとても限られているので、お金は街で換えておきましょう。
国境にも外貨交換所があります。
出入国の際に申請すれば、外貨の持ち込み・持ち出しが可能です。また、トラベラーズチェックの持ち込み・持ち出し額の制限はありません。